Life is like a garden

Perfect moments can be had, but not preserved, except in memory.

『トットひとり』より

「プロフェッショナル仕事の流儀」というTV番組を見たのをきっかけに、
最近立て続けに黒柳徹子さんの本を読んでいる。『窓ぎわのトットちゃん』、
『小さいときから考えてきたこと』、そして『トットひとり』を読み終えた。

文中に、マリア・カラスが「人生は修練と勇気、あとは全部ゴミ!」
と言ったと出てくる。全部ゴミかどうかはともかく、「修練と勇気」
という言葉が心に響く。つねに自分を磨き、新しい一歩を踏み出す。

向田邦子さんとの思い出も彼女たちの飾らない日常を垣間見るようで、
読むことができて良かった。2人の人生が交錯する不思議なひととき。

本書では、著名な人々の人生の終焉についても多々綴られていて、
読み進めるうちにだんだんと辛くも感じたが、それでも読むうちに
逆に生に目を向けている自分がいた。「プロフェッショナル…」
のなかで徹子さんが、コロナ禍でおひとりで家にいて鬱々とした
気分になりませんか、という趣旨のことを尋ねられたときに、
いいえ、生きているだけでありがたいんだから、と仰ったこと
を思い出し、激動の時代を生きてきた彼女の言葉の重みを感じた。

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