Life is like a garden

Perfect moments can be had, but not preserved, except in memory.

小休止

昨日は近所の喫茶店で遅めのランチを食べてから、
気になっていたお茶屋さんのジェラートを購入。

茶店は、昨夏、以前勤めていた会社の元同僚が
家の近くまで来たからと連絡をくれて会ったとき、
一緒に入ったお店。そのとき食べたたまごサンドが
また食べたくなる。やっぱりとてもおいしかった。
近所でひとりランチをするのは私には結構な贅沢。

ここ数週間取り組んでいてたレジュメが、あと少しで
完成というところで版権取得済みと知り、断念。
日曜日が締切の持ち込み企画に応募する予定が、
ふいになり途方に暮れる。もともとは、日曜に
提出したら月曜日はすこし遠出する予定だった。

それが出せないことがわかり、がっかりしてしまい
出かけるのをやめ、でも途中まで作ったのだから…と
未完成だったレジュメを最後まで完成させたのが
月曜日の1時半頃。ようやく完成してホッとしたら、
頑張ったことに変わりはないのだから…と思い、
近場でランチをすることに。行って良かった。

そして、お店で読み始めた氷室冴子さんの『いっぱしの女』が
とても良くて、最初の数十ページでたちまち魅了される。
とくに、結婚や出産を境に生じる女同士の、些細だけれども
見逃せない、澱のように静かにたまっていく齟齬が、それはもう
みごとに言語化されていて、数行ごとに頷きっぱなしだった。

読んでいたら、急に『ガープの世界』が出てきてドキッとする。
翻訳者になろうと思ったころ、それまで日本語の本はまあまあ
読んでるが洋書はほとんど読んでこなかったと思い、なにか1冊
読み通そうと手に取ったのがなぜかアーヴィングの『ガープの世界』。
たまたま、御茶ノ水丸善のワゴンセールで見つけたというだけで、
とくに理由もなく読み始めたら、冒頭から強烈で、そのまま
最後の最後まで、とにかくすごいという印象しかないまま、
なんとか読み終えた記憶がある。氷室さんのエッセイには、
ガープの母親が小説家になったくだりが書かれているが、
まるで覚えていない。はたして正しく読めていたのだろうか。
だがもう一回はさすがに...と、結局日本語では読んでいない。

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