「図書新聞」No.3571 ・2022年12月17日(土)にジョーン・エイキン『ルビーが詰まった脚』(三辺律子 訳、東京創元社)の書評が掲載されました。
http://www.toshoshimbun.com/books_newspaper/index.php
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本作品は、日本でも数多くの作品が紹介されている児童文学作家ジョーン・エイキンが1955年から1982年にかけて発表した10編をまとめたもので、一見荒唐無稽で不穏な空気を纏いながらも、読者を惹きつけてやまない秀逸な短編集となっています。
どの作品にも力強い物語のうねりが感じられ、抗いがたい魅力に引きずり込まれるように読み進めました。『モモ』や『ハーメルンの笛吹き男』、『火の鳥』など、心の奥で眠っていた物語が呼び覚まされると同時に、大人になった今だからこそ味わえる人生の機微に触れることのできる幸せな読書体験となりました。
若くして夫を失い、生きていくために児童書を書くことを生業とした彼女が全身全霊で物語にこめた想いを、ぜひ本書を手に取って味わっていただけたらと思います。
どの作品にも力強い物語のうねりが感じられ、抗いがたい魅力に引きずり込まれるように読み進めました。『モモ』や『ハーメルンの笛吹き男』、『火の鳥』など、心の奥で眠っていた物語が呼び覚まされると同時に、大人になった今だからこそ味わえる人生の機微に触れることのできる幸せな読書体験となりました。
若くして夫を失い、生きていくために児童書を書くことを生業とした彼女が全身全霊で物語にこめた想いを、ぜひ本書を手に取って味わっていただけたらと思います。