Life is like a garden

Perfect moments can be had, but not preserved, except in memory.

本のこと/本の感想など

古書店

日曜日は去年お世話になった古書店さんへ。 2025年8月2日(土)をもって実店舗を閉店することになり、寂しくなりますが、ネット販売は継続されるそうで、今後はマルシェへの出店などイベントも控えているそう。 昨年は、思いがけず古書店の店番をする機会を…

かみふく書房

今日は、本日オープンした浅草橋の「かみふく書房」さんへ。昨年、近所の古書店で半年間店番をしたときにお世話になった店長さんのお店で、開店をお知らせくださり早速行ってきました。駅近で明るく木目調の内装が印象的の素敵なお店です。通りかかった小さ…

朗読の世界

最近すっかりはまっているラジオ番組がある。『朗読の世界』といい、俳優の内藤剛志さんが松本清張の短編集を毎日15分ずつ読むというシンプルな構成の番組だ。最初と最後に曲がほんの少し流れるだけで、あとはしんとしたなかで淡々と短編が読みあげられる。 …

『BORN TO RUN 2: “走る民族”から学ぶ究極のトレーニングガイド』

読了。 前作『BORN TO RUN 』を読み走り始めたことを思い出す。マクドゥーガルの繰り出すビートが心地よい。本書にあったケイデンスを意識して走ってみたらタイムが伸びてびっくり。走ることが好きなすべてのランナーに捧げたい一冊。 3/25がケイデンスを意…

青い猪亭

去年からアガサ・クリスティーの小説を集中的に読んだり聞いたりしている。必要に迫られないと、なかなかこうした機会は持てないので仕事のご縁に感謝。 クリスティー作品は、実にさまざまな翻訳家が訳されていて、ちょっとした名称の統一がされていない場合…

Kindle Paperwhite

Kindle Paperwhiteを購入してからずいぶん経つ。7、8年は経つだろうか。 最初は、遠出するときなどに一度にたくさん本を持っていけるというのに魅力を感じたが、持ち歩いてみたものの1冊読めればいい方だったのと、紙の本の方が読むのが好きなことがわかる…

『うつろう色と光』

このところずっと家にこもって翻訳の日々だったが、久しぶりにオフの日にしようと決めて、久我山のアートギャラリー「ギャルリ朔(ついたち。)」さんとスリランカカレー屋の「げつようび」さんへ。 www.gallery-tsuitachi.com retty.me www.hotpepper.jp コ…

NHK-BS『ダークサイドミステリー:アメリカ秘史 笑顔に隠された陰謀 〜先住民オセージ族連続怪死事件〜』

2月21日(金)21時からNHK-BS『ダークサイドミステリー』で、『ダークサイドミステリー:アメリカ秘史 笑顔に隠された陰謀 〜先住民オセージ族連続怪死事件〜』が放映されます。(2月27日(木)11:00~12:00に再放送があります。) www.nhk.jp アメリカ南部…

2024年 私の推し本

参加している翻訳者グループ「自由が丘翻訳舎」のnoteで『2024年 私の推し本』が大晦日に発表されました。2024年に読んで面白かった本をメンバーが紹介する企画です。私は一昨年と同様、7冊紹介しています。去年はAudibleデビューしたおかげで、一昨年より多…

『新凱旋門物語 ラ・グランダルシュ』(北代美和子訳、草思社)の書評

現在、フランスのパリにて夏季オリンピックが開催されている絶好のタイミングで、「図書新聞」(No.3651・ 2024年8月10日号)に、ロランス・コセ『新凱旋門物語 ラ・グランダルシュ』(北代美和子訳、草思社)の書評が掲載されました。図書新聞編集部の許可を…

岸政彦の20分休み

2月から始まった『岸政彦の20分休み』を楽しく拝聴している。岸政彦さんは、京都大学大学院で教鞭をとっている社会学者。こう書くと堅そうなイメージだが、全然そんなことはなく、肩の力を抜いてゆるっと聞ける番組で、毎週楽しみにしている。番組が始まると…

『鳥が人類を変えた――世界の歴史をつくった10種類』(スティーヴン・モス著、宇丹貴代実訳、河出書房新社)の書評

「図書新聞」No.3644・ 2024年6月22日に『鳥が人類を変えた――世界の歴史をつくった10種類』(スティーヴン・モス著、宇丹貴代実訳、河出書房新社)の書評が掲載されました。「図書新聞」編集部の許可を得て、投稿します。書評は下記のリンクよりお読みいた…

『万国博覧会と「日本」』(勁草書房)

数年前に担当した万博関連のシンポジウムの翻訳に関連して、このたび発行された『万国博覧会と「日本」』(勁草書房)の「あとがき」に、名前を掲載いただきました。 www.keisoshobo.co.jp私が担当したザラ・ヨハンナ・トイラー氏のスピーチ原稿は、残念なが…

半日ドック

今日は年に一度の半日ドックの日。今日結果が出たものはすべて異常なし。身長が縮んで166.8cmになっていたのが地味にショックだった(笑)半日ドックの後は、アメリカンカフェ〈バビーズ〉でブランチ。笑っちゃうくらいコーヒー用のミルクがたっぷりで嬉しか…

『殺人者たちの「罪」と「罰」: イギリスにおける人殺しと裁判の歴史』の書評掲載

このたび『殺人者たちの「罪」と「罰」: イギリスにおける人殺しと裁判の歴史』の書評が、「図書新聞」(No.3626・ 2024年02月03日)に掲載されました。 掲載にご尽力頂いた金子先生に心より感謝申し上げます。また、書評の対象としてなかなか手強いであろう…

【2023年】私の推し本

2023年に読んだ本のなかで、とくに印象の残った本7冊を翻訳勉強会「自由が丘翻訳舎」のnoteで紹介しました。 アーザル・ナフィーシー『テヘランでロリータを読む』(市川恵里訳、河出書房新社、2021年)最初にタイトルを見たときは何とも思わなかったが、読…

『殺人者たちの「罪」と「罰」: イギリスにおける人殺しと裁判の歴史』

共訳書『殺人者たちの「罪」と「罰」: イギリスにおける人殺しと裁判の歴史』(草思社)が本日発売されました! 本書は、現役弁護士である著者のケイト・モーガンさんが、イギリスにおける数々の殺人事件に焦点を当てて、正しい「裁き」について様々な角度か…

『女たちの沈黙』の読書会に参加して

昨日は都内で開催された『女たちの沈黙』の読書会へ。 www.hayakawa-online.co.jp こちらの読書会に参加するのは2回目で、初回はずいぶんと緊張して参加したことを思い出す。 あれはいつだったっけ…と過去のブログを見てみたら、4年前! ameblo.jp 今回は参…

『オープン・ウォーター』(ケイレブ・アズマー・ネルソン著、下田明子訳、左右社)の書評

「図書新聞」No.3599・ 2023年07月15日(土)に『オープン・ウォーター』(ケイレブ・アズマー・ネルソン著、下田明子訳、左右社)の書評が掲載されました。 http://www.toshoshimbun.com/books_newspaper/ ガーナ人の両親を持つケイレブ・アズマー・ネルソン…

『地下図書館の海』(エリン・モーゲンスターン著、市田泉訳、東京創元社)の書評

「図書新聞」No.3596 ・2023年6月24日(土)にエリン・モーゲンスターン『地下図書館の海』(市田泉訳、東京創元社)の書評が掲載されました。さまざまな物語へのオマージュが随所に見受けられる壮大なファンタジー作品で、時空を超えた冒険をぞんぶんに堪能…

珈琲とチーズケーキ

折り返し地点を過ぎて、きりのいいところまで進んだので、息抜きに近所の珈琲店で深煎りエチオピアとチーズケーキ。 店内にジャズのような曲が流れていて、それが藤本和子さんのエッセイとよくあい、短いけれど幸せなひとときを過ごす。 彼女の観察眼が素晴…

祖母の歌集

祖母の歌集『冬ばら』に収められている短歌を3年かけてようやくすべて写し終える。 真面目に毎日写していれば1年と100日で終わるところを、途中何カ月も中断したり、また思い出したように始めたり…を繰り返した末、ようやく最後のページにたどり着く。 今放…

『本の雑誌』

『本の雑誌』最新号の〈2022年度現代文学ベスト10〉に『ボイジャーに伝えて』が入ったと知り、嬉しくなって購入したら、〈ノンジャンルのベストテン〉には『ULTRAS』と『八月の母』が!前者は一部お手伝いさせて頂いた作品、後者は書評を書かせて頂いた作品…

ムーミンシリーズ

ムーミンシリーズ9冊[新版]を無事完読しました。読み終えることができたのは、猫町倶楽部さんのおかげです。 nekomachi-club.com読書会のペースに合わせてこの一年少しずつ揃えていき、今月、ようやく最後の1冊を読み終えることができました。 毎回出るぞ、…

ジョーン・エイキン『ルビーが詰まった脚』(三辺律子 訳、東京創元社)の書評

「図書新聞」No.3571 ・2022年12月17日(土)にジョーン・エイキン『ルビーが詰まった脚』(三辺律子 訳、東京創元社)の書評が掲載されました。http://www.toshoshimbun.com/books_newspaper/index.php 本作品は、日本でも数多くの作品が紹介されている児童…

『【閲覧注意】ネットの怖い話 クリーピーパスタ』ができるまで

本日は、日本翻訳者協会(JAT)出版分科会様主催のイベント,「『【閲覧注意】ネットの怖い話 クリーピーパスタ』ができるまで」に、スピーカーとして参加しました(@Zoom)。 スピーカーといっても、原書の発掘をしたメンバーの岡田さんと、現在所属してい…

洋書の寄贈2回目

英会話学校を経営している知人に洋書を送り、本日届いたと連絡が入る。送るのは2度目。 ある懇親会で知り合い、紙コップに入った酎ハイ片手におしゃべりをしていたとき、なにかの拍子に豪快にひっくり返してしまい、おもいきり相手のスーツにぶっかけてしま…

アジア図書館ネットワーク

昨日、アジア図書館ネットワークに図書を寄贈しました。送付した本は、ベトナムのハノイにある「さくら幼稚園」に送られるそうです。 アジア図書館ネットワークは、大学時代の恩師が主催するNPO団体で、先生がアジア経済研究所に勤務していた縁で、アジア地…

『トーベ・ヤンソン 人生、芸術、言葉』を読み終えて

『トーベ・ヤンソン 人生、芸術、言葉』を読み終える。 filmart.co.jp 数か月かけて、寝る前に少しずつ読み進め、日付を越えて読了。翌朝、奇しくもトーベの誕生日(8/9)に読み終えたことに気づく。ムーミン誕生以降のトーベの葛藤、芸術や人生への向き合い…

『【閲覧注意】ネットの怖い話 クリーピーパスタ』

共訳書『【閲覧注意】ネットの怖い話 クリーピーパスタ』が本日発売されました。 www.hayakawa-online.co.jp ネット版都市伝説と呼ばれるクリーピーパスタの数ある話の中から、読みごたえのある選りすぐりの15篇を集めた、5分でゾッとするショートストーリー…