Life is like a garden

Perfect moments can be had, but not preserved, except in memory.

本のこと/本の感想など

Audible ”Klara and the Sun”

2月末にAudible をスタートして3カ月ほど経った。一昨日から"Klara and the Sun"を聞いている。英語が比較的平易で聞き取りやすい。聞いているうちにどう訳しているのか気になり『クララとお日さま』も購入。 Audible を始める前は、「聞く時間が取れるだろ…

春の読書会『存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く』に参加して

本日はオンラインにて開催された、洋書の森主催「春の読書会『存在しない女たち男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く』」に参加しました。さまざまな意見を伺うことができ、頷き、共感し、思いを巡らす貴重なひとときに。 本書は、これまでも論じ…

『コンパッション・フォーカスト・セラピーに基づいた アンガーマネジメント 真の強さを育てるために』

このたび、翻訳の一部をお手伝いさせていただいた、『コンパッション・フォーカスト・セラピーに基づいたアンガーマネジメント 真の強さを育てるために』を星和書店様よりご恵贈いただきました。 日本では、アンガーマネージメントも、コンパッション・セラ…

『エルヴィス・コステロ自伝』

少しずつ読み進めていた『エルヴィス・コステロ自伝』を昨晩読み終えた。これだけ長いと、いつ読み終えるだろう…と楽しみ半分、不安半分だったが、オーディブルで聴きながら読み進めたら、予想以上に早く進むことができた。 実はもともと原書で買ったものの…

『消失の惑星』を読んで

読みはじめたとたん、頁を繰る手が止まらなくなる。不在人物を介して進む物語は『桐島、部活やめるってよ』を彷彿させ、どの章も、それだけで独立した短編としても味わえる完成度の高さだ。 言葉にならないやりきれない感情が、カムチャッカ半島の寒々しい大…

翻訳家のエッセイ

田口俊樹先生のエッセイ『日々翻訳ざんげ』を購入。昔から作家や翻訳家、通訳者のエッセイが好きで、見かけると手に取り、つい次々と買ってしまう。 最近では宮下奈都さんに岸本佐知子さんがとくに好きで、20代の頃は向田邦子さん、森瑤子さん、安井かずみさ…

『トットひとり』より

「プロフェッショナル仕事の流儀」というTV番組を見たのをきっかけに、最近立て続けに黒柳徹子さんの本を読んでいる。『窓ぎわのトットちゃん』、『小さいときから考えてきたこと』、そして『トットひとり』を読み終えた。 文中に、マリア・カラスが「人生は…

『バウルの歌を探しに』を読んで

夏に自由が丘のREWINDさんで買った『バウルの歌を探しに』を読了。ベンガル地方で何百年も歌い継がれる伝統的なバウルの歌を求めて、バングラデシュを12日間旅した川内有緒さんのノンフィクション作品。 人々の生活や精神に息づくバウルの歌の魅力と深遠さが…

『「死」とは何か』より

4連休に『「死」とは何か』イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版を読了。「人生は何もしないには長過ぎるが、何かをするには短すぎる」という言葉が心に響く。 と思っていたら、山月記の中で李徴が同じことを言っていたことを知る。「人生は何事をも…

『BUTTER』を読んで

柚木麻子さんの『BUTTER』を読み終える。 圧倒的な読後感。映画館でエンドロールが終わっても しばらく立ち上がれないような余韻が読了後も続く。 実際に起こった首都圏連続不審死事件をヒントに、週刊誌の記者 である里佳と容疑者の梶井真奈子の対話を主軸…

『決定力を鍛える』より

最近読み終えた本『決定力を鍛える チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣 』の中ではっとしたのが以下の文章。 「長期的な目標がなければ、受け身の決断しかできなくなり、自分のゲームをするのではなく、相手に合わせてプレーするはめになる。つぎからつぎへと…