『トーベ・ヤンソン 人生、芸術、言葉』を読み終える。
数か月かけて、寝る前に少しずつ読み進め、日付を越えて読了。
翌朝、奇しくもトーベの誕生日(8/9)に読み終えたことに気づく。
ムーミン誕生以降のトーベの葛藤、芸術や人生への向き合い方など、
彼女の人生が丁寧に綴られていて、等身大の彼女を知ることができて
とても良かった。
去年からムーミン全集を新版で読むようになり、9冊中7冊を揃えた。
去年あたりから「死ぬまでに読みたい本」を意識するようになって、
何だろうと考えたときに、ふとムーミンをすべて読みたいと思った。
きっかけは数年前、縁あって『トーベ・ヤンソン 人生、芸術、言葉』
の翻訳を担当された畑中麻紀さんの主催するムーミン読書会に参加、
当初はすべて参加したいと思ったものの、思うようにはいかず、
中途半端に終わってしまったことが、心に引っかかっていた。
その後、畑中さんが翻訳編集をされた新版シリーズが出ると知り、
これは新版で読みたい!と思ったところ、折よく、オンラインで
猫町倶楽部主催のムーミン読書会が開催されることを昨秋知って、
読書会をペースメーカーに近所の本屋さんで毎月購入するように。
ムーミン全集は楽しく読み進めているし、ムーミン読書会も楽しく
参加していたが、「なぜムーミンなのか」という問いには、うまく
答えられず、自分でもなぜ惹かれるのかわからないままだったが、
今回トーベの自伝を読んで、やっとその答えがわかった気がした。
時を経て時代がようやくトーベに追いついてきたような気がする。