昨日は都内で開催された『女たちの沈黙』の読書会へ。
こちらの読書会に参加するのは2回目で、初回はずいぶんと
緊張して参加したことを思い出す。
あれはいつだったっけ…と過去のブログを見てみたら、4年前!
今回は参加表明をしてから当日まで、慌ただしい日が続いていて、
何とか読み終えたものの、うまく気持ちをまとめられないままで、
少々不安を覚えながら会場に向かったが、懐かしい方々との
再会に一気に心が和み、まとまらないなら無理に発言をしようとせず、
皆の話をじっくり聞こう、と皆さんの意見や感想、疑問に耳を傾ける。
歴史が苦手で、遠ざけてきたために知識不足でますます遠のく…
という悪循環でここまできてしまい、本書も、最初すぐに興味を
持ったわけではなかったが、著者のパット・バーカーさんが、
ロバート・デ・ニーロ主演の映画『アイリスへの手紙』の原作者
だと知り、俄然読みたくなって思いきって手に取る。
映画の方は商業的にはいまひとつだったったようだが、
好きな映画のひとつで、文盲役のデ・ニーロが、
字が読めないのにどうやって注文するの?と尋ねられたときに
「今日のおすすめは何だい?ってきいて、それを注文するのさ」
と答えたシーンが、なぜかずっと印象に残っている。
『女たちの沈黙』は、これまで黙殺されてきた女性たちの声で
『イリアス』を語り直すという設定になっており、同書を読んで感じたのは、
違う視点(ここでは女性)から見ると、かくも物語は違ってみえるものか
ということで、これまで語る機会を与えられなかった立場の人たちの
目線で語られる物語という点では、『屋根裏の仏さま』を、
これまでとくに気にかけてこなかったが、改めて焦点を変えると、
まるで違った事実が浮かび上がるという点では、『存在しない女たち』
や『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か』を思い起こさせた。
また、主人公ブリセイスとアキレウスの関係性が変化していく過程は、
犯人と人質の関係性(立てこもりが長くなるにつれて情が移る)を
連想させ、本書ではそうした心理描写が見事に表現されていて、
ブリセイスの心の揺れのようなものが伝わってくるような気がした。
恥ずかしながら、途中まで読み進めてようやく、アキレウスとは
アキレス腱の語源のアキレスのことか!とわかる始末で、
『イリアス』もできればきちんと読み直したいし、
トロイの木馬もうろ覚えなので、一連の流れを把握したい……と
思うも、仕事に、積読の山、その他のTODO、受けなきゃと思いつつ
時間が取れず後回しにしているインフルエンザのワクチンなどなど…
と考え出すと、現実の波に一気に飲まれそうに…。
それでも本書を手に取り読むことで、さらに読書会に参加することで、
人生の新しい扉が開かれたような喜びを感じることができ、それこそが
読書の楽しみであり、醍醐味だなぁと感じる。
会場でいただいたいちご豆大福。おいしそうで食べたかったが、
姉も私も出かけるなか、家で勉強していた受験生に持って帰る。
おいしい!と喜んでいたので良かった☆
チョコレートもいただき、そちらはその場で美味しくいただく♪
10/22
【あなたの好きなギターソロリクエストで漫遊記(パート2)】
M4 : IN THE BRIGHTLY MOONLIGHT / Hi-STANDARD
M5 : Don't Keep Me Wonderin' [Live At The Fillmore East, 1971] / The Allman Brothers Band
M6 : 「いちご白書」をもう一度 / バンバン