Life is like a garden

Perfect moments can be had, but not preserved, except in memory.

竹風堂の栗ようかん

和菓子を買うことがほとんどないと書いたが、
ひとつだけ例外があったことを思い出した。
竹風堂の「おひとりさま栗ようかん」だ。
と、思って調べたら商品名が変わっていて
いまは「栗ようかん小形」というらしい。

一口サイズの栗ようかんで、あますぎず、
手を汚さずに食べられ、量もちょうどいい。

母の実家が長野なので、小さい頃から食べていて、
子どものころには、小布施の本店で栗のかき氷を
食べた記憶がある。おいしかった、と言いたいが、
子ども心にかき氷はイチゴがいいと思った記憶がある。
小学生だったので、いまならまた違うのかもしれない。

立派な古民家のような造りで…と書いてから調べたら、
1988年に店舗新設とあるので、もう昔とはだいぶ趣が
変わっているのかもしれない。

いまは、祖父母の家があった場所も更地となり、
持ち主も変わってしまい、長野を訪れることも
なくなってしまったが、まだ元気で、家族で毎年
訪問していたときには、帰り際にいつも、竹風堂の
一口栗ようかんをお土産に買って帰っていた。

ひさしぶりにあのようかんが食べたくなってきた。

 

和菓子

どちらかというと和菓子が苦手で、独身のころはほとんど
買うことがなかった。苦手といっても、よそで出されれば
おいしく頂けるし、おいしいと思うことももちろんあるが、
お金を出してまで食べたいとは思わず、職場などにお土産を
買うときも、自然と好きな洋菓子を選ぶことの方が多かった。

でも、世の中はどうやら和菓子(特にあんこ)が好きな人が
多いようで、最初に実感したのがとある職場。配られるお菓子
があんこの入った和菓子のときは、明らかに周囲のテンション
がちがうことに気づいた。そこで試しに、はじめてお土産に
和菓子を買って配ってみたらものすごく評判が良かった
ことがあり、そこでは極力和菓子を配るようになった。

また結婚後、夫の実家にたまたま舟和のあんこ玉をお土産に
持っていったらひどく喜ばれていとこ達も巻き込み争奪戦に
なったので、以来あんこ玉は欠かさず持っていくようにしている。
私が好きな芋ようかんは全然人気がないので1人で楽しんでいる。

そして娘2人もあんこが好きだ。とくに下の子はどら焼き
やたい焼きを買って帰ると嬉しそうに目を輝かせるので、
最近になってようやく和菓子もたまには買うようになった。

声の記憶

久しぶりにパン屋さんへ行った。土日の朝に行くと、
いつもすでに5、6人はいるのだが、祝日だったからか、
10時過ぎと遅かったからか、今日は誰もいなかった。

焼きたてのパンを選んでいたら、あんドーナツが
目に入った。あんこが苦手なので自分では買わないが、
あんドーナツを見ると高校時代の親友の言葉が浮かぶ。
「うちのお母さん、あんドーナツが好きなんだよね。
ドーナツだけでもくどいのに、さらにあんこだよ」と。
その言葉は、脳内でちゃんと彼女の声で再現される。

20くらいのころ、祖父が録音した祖母の声を聞かせてもらった
ことがある。70歳過ぎに当時60半ばだった祖母を亡くした祖父は、
祖母が亡くなる前にその声を録音していた。病院に入院していて、
誰かと電話で話している声だ。聞いたのは亡くなった数年後で、
聞いたときには「あ、おばあちゃんの声だ、懐かしい」としか
思わなかったが、月日を経て思うのは、祖母の声を録音したときの
祖父の心情だ。治らぬ病だったので、録音したときには、
もう祖母の声が聴けなくなることがわかっていたのだろう。
当時はホームビデオもあまり普及しておらず、祖父なりに、
写真以外の形でなんとか祖母を残したかったのだと思う。

あれから35年、祖母の声をあまりよく思い出せなくなっている。
17年ほど前に亡くなった祖父の声ははっきりと思い出せるのに。
13年前に亡くなった高校時代の親友の声もちゃんと思い出せる。
声の記憶というのは、どれほど続くものなのだろう。

2021年の目標

さすがに、もうこの時期に2021年の目標を掲げている人は
いない気もしますが(汗)、年末年始からの慌ただしい波が
少し落ち着いたこのタイミングで整理したいと思います。

2021年の目標は、おもに以下の5つ。

・多訳と精訳
日々訳す量を決めて、できるだけ量をこなす多訳と、
一語一句丁寧にこなす精訳を組み合わせて進める。

・英文法の強化
去年、英文法の勉強に取り組んで、自分がいかにわかって
いないかを痛感したので、今年も引き続き取り組んでいく。

・精読
昨年、おととしと、1年100冊を目標に本を読みましたが、
じつは駆け足で読んだ本もすくなくなかったので、今年は
1冊ずつ丁寧に読みたいと思います。とはいえ、数値目標が
ないと他のことに時間を取られがちなので年50冊を目標に。

・翻訳ストレッチ
これまで何度か挑戦しては挫折している翻訳ストレッチ。
翻訳ストレッチとは、金融翻訳者の鈴木立哉さんが考案、
長年実践されている勉強法です。 詳しくはこちら

今回、ふたたび挑戦しようと思ったきっかけは……。
洋書も読みたい、文法もやりたい、須賀敦子さんの全集も
読み進めたい、最所フミさんの『日英語表現辞典』も
読み進めたい、ほかにも……と、やりたいことが増えに増え、
でも時間が…と思ったときに思い出したのが「翻訳ストレッチ」。

「翻訳ストレッチ」の形にすれば、少しずつでも進められる
のではないかと思い、さっそく1週間やってみた感想は…。

始める前は1日5~10分ずつではもの足りなく感じるのでは…
と思ったのですが、むしろ、これまでやりたいけれど
できていなかったことが、「すこしずつ進んでいる!」
という喜びの方が強く今度こそ続けようと思いました。

ちなみに、これまで続かなかったのは時間を決めなかった
から(時間ができたらやろう、この仕事が終わったら…と
いった流動的な位置づけで、忙しくなると挫折していた)
と反省し、時間を決めたので、今度こそ続けたいです。

・ジョギング
去年の12月から平日毎日走ると決めて2ヶ月実行できたので、
続けたいです。12月に2キロ×23日、1月に3キロ×21日走り、
距離を伸ばしたいという欲もでてきましたが、1日のうち、
使える時間を考えると走ってばかりもいられないので、
まずは平日毎日3キロを続けていきたいです。

多訳は去年から挑戦していて、今年は目標数値をあげました。
尊敬する翻訳家が毎年訳された年間文字数を公表されていて、
その半分でもいきたい……と始めたチャレンジでしたが、
去年は半分どころか5分の1……。なんでもそうですが、
同じことをやってみて初めてその偉大さが身にしみます。
後に続くことができるよう引き続き頑張りたいと思います。

あとは、コロナ禍で緊急事態宣言中のこんな時期だからこそ、
いつも以上に健康に留意して過ごしていきたいと思います!

2020年の振り返り【生活の小さな変化編】

1月も半ばになってしまいましたが、2020年の振り返り【生活編】。
コロナ一色の1年間となった2020年、もともと在宅仕事だったので、
生活のリズムに大きな変化はなかったものの小さな変化がいくつか。

まずは豆活を始めたこと。(豆活という言葉があるのかわからないけれど…)
一昨年までインスタントコーヒーを飲んでいたのが、豆を買って
毎日挽いて飲むように。不思議なものでインスタントのときは、
これはこれでおいしいとこだわりがなかったのが、豆にした途端
豆から挽いたコーヒー以外は考えられないように。

ただ、毎日飲むとなるとコストも気になるので、あれこれ
試した結果、いまは無印良品の豆に落ち着いている。

もうひとつの変化は、近所の本屋で本を買うようになったこと。
これまでは、Amazonなどのネット通販を主に利用していたが、
特に急ぐわけではない本は近所で注文して受け取るようにしたら
こぢんまりとした小さな本屋さんで、毎回店番をされている方と
自然と話をするようになり、生活に楽しい時間が加わるように。
なんでも、これまで日本の作家の作品を読むことが多かったのが、
アンソニーホロヴィッツの『カササギ殺人事件』を読んで、
色々読みたくなり、これからマーク・トウェインを読む予定だそう。
そんな話ができる人と、近所で知り合えたことがとても嬉しい。

コロナを機にこれまでの生活を少し見直すいいきっかけに。
落ち着かない日々は続くものの、どちらも続けていきたい。

また、コロナとは関係ないが、生活のリズムの変化がひとつ。
12月にどっと仕事が入り、急激に慌ただしくなったのを機に、
超早起きを再開した。これまで子どものお弁当作りに合わせて
6時半頃に起きていたのを、夜早く寝て、4時から4時半頃に
起きるように。

その昔、在宅翻訳を始める頃や、英検1級を目指していたとき、
まだ子どもも小さく、日中の時間がなかなか取れなくて悩んだ
末、子どもと一緒に早く寝て、朝3時~4時に起きることで
時間を確保した時期があったが、子どもが大きくなるにつれて
次第に寝る時間も遅くなるように…。子どもより早く寝ること
に抵抗もあって、ずるずると夜型になっていたものの、夜は
なかなか頭も働かず、何をするにも能率が良くなかったので、
子どもも大きくなったし…と思いきって一足先に寝ることに。

そのおかげで集中できる時間を多く確保できるようになり、
もっと早く始めれば良かった!と思うも、子どもの成長を
考えると今がちょうど良いタイミングだったのかな、とも。
また、毎日走るようになったのと、早起きをするようになった
ことで、夜のお酒の量が減ったのは思いがけない変化だった。
翌朝の動きを考えたときに「朝しんどいのはイヤだな」と、
自然と次の日のことを考えて飲むようにしたら量が減った。

また、早起きをするため、この時間までには寝る!と決めて
寝るようになったせいか睡眠の質がよく、すっきり目覚める
ようになった。そして、以前はよく昼に仮眠をとったりして
いたのが、超早起きを始めてから昼に寝ることがなくなった。
睡眠、飲酒など、おもわぬ方向に良い効果が波及している
朝活。10数年ぶりの再開となったが、ぜひ続けていきたい。