Life is like a garden

Perfect moments can be had, but not preserved, except in memory.

米大統領選

今朝起きたら勝敗が決まっていて、結果をみて安堵した。
決まるまでずいぶん時間がかかったので大分やきもきし、
最後の方はきっと大丈夫だろうと希望がもてたものの、
確定するまではこの数日間どうにも落ち着かなかった。

大統領選で思い出すのは、高校生だった1988年にAFS
の交換留学生として、アメリカに留学したときのこと。
8月に到着してまだ1、2ヶ月しか経っていないときに、
ホストファミリーと仲の良い家族との週末の食事会で、
夕食時に大統領選の話で盛り上がっていたとき、突然
きみは誰を支持するのかと尋ねられ驚いたことがある。

まさか自分が聞かれるとは思わなかったので驚きつつ、
大統領選の年ということで一応知識は入れていたので
「ジャクソン」と答えたところ、ジャクソンは政治の
ことを何もわかっていない、と一笑に付されてしまい
すぐに話題は他へと流れていってしまった。

私としては黒人の大統領が誕生してもいいんじゃないか
という思いから口にしたものの、強い思い入れがあった
わけでもなく、反論できるほどの知識もなかったので
釈然としないまま、それきりになってしまっていた。
当時は、周囲の会話の速さについていくのに必死で、議論どころでは
なかったせい
もある。耳が慣れて、言葉が口をついて出るようになり
会話がスムーズにできる
ようになったのは3ヶ月を過ぎてからだった。

だから、オバマ大統領が誕生したとき真っ先に思い出した
のは留学時代に夕食の席で交わしたあの会話のことだった。
また、去年ミシェル・オバマの『マイ・ストーリー』を
読んだとき、1998年の大統領選の候補者だったジェシー
ジャクソンの娘サンティナとミシェルが高校の同級生で、
とても仲が良かったことを知り、その偶然に驚くとともに、
約30年を経て時代が変化したことを実感して嬉しくなった。

今回も、オバマ大統領のときと同様この国には希望がある
と改めて感じた。この先の道のりは決して平たんではない
だろうが、希望の感じられる結果が出たことが嬉しかった。

 

はじめての海外文学スペシャル 2020

年末恒例の「はじめての海外文学スペシャル」が今年も開催されました。
昨年はあいにく台風の影響で中止になったものの、第1回第2回第3回
と、初めて開催された4年前から参加している思い出深いイベントです。

翻訳者の皆さんが3分間という制限時間に海外文学の魅力をぎゅっと
つめこんでお薦めの一冊を紹介される、年に一度の海外文学のお祭り
のようなイベントで、越前敏弥先生のスムーズな進行も素晴らしく、
団長こと「でんすけのかいぬし」こと谷澤茜さんの解説も冴えていて、
今年も2時間半があっという間に過ぎていく楽しいひとときでした。

今年はコロナ禍ということもあり、初のオンラインでの開催でしたが、
参加者同士のやりとりなど会場ではあまり見ることのできない光景も
目にすることができ、例年とは違った楽しみ方ができて良かったです。
また、海外や地方から参加されたり、視聴している方のコメントが
リアルタイムで読めて一体感が高まるなど、オンラインならではの
新しいイベントの在り方を体感できたのも貴重な体験となりました。

今年紹介された本は以下の通り(敬称略)

『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ/友廣純訳 越前敏弥
『白い病』カレル・チャペック阿部賢一訳 阿部賢一
『図書館にいたユニコーン』マイケル・モーパーゴ/おびかゆうこ訳 おびかゆうこ
『白の闇』ジョゼ・サラマーゴ雨沢泰訳 木下眞穂
『年月日』閻連科/谷川毅訳 小竹由美子
『秘めた情事が終わるとき』コリーン・フーヴァー/相山夏奏訳 小林さゆり
『ベルリン1919』クラウス・コルドン/酒寄進一訳 三辺律子
『燃えるスカートの少女』エイミー・ベンダー管啓次郎訳 田内志文
『木はえらい』 イギリス子ども詩集/谷川俊太郎川崎洋編訳 田中亜希子
『カシタンカ』アントン・P・チェーホフ 児島宏子訳&
『アンジュール』ガブリエル・バンサン&『サーカスの犬』リュドヴィック・ルーボディ/永田千奈訳 永田千奈
『余生と厭世』アネ・カトリーネ・ボーマン/木村由利子訳 夏目大
『キャパとゲルダ ふたりの戦場カメラマン』マーク・アロンソン&マリナ・ブドーズ/原田勝訳 原田勝
ムーミン谷の仲間たち(ムーミン全集新版6)』トーベ・ヤンソン山室静訳(畑中麻紀 翻訳編集) 古市真由美
『蜜蜂』マヤ・ルンデ/池田真紀子訳 ヘレンハルメ美穂
西遊記呉承恩/伊藤貴麿編訳 増田まもる
『まっぷたつの子爵〔新訳〕』イタロ・カルヴィーノ村松真理子訳& 
『オオカミと石のスープ 』アナイス ヴォージュラード/平岡敦訳 村松真理子
『風の影』カルロス・ルイス・サフォン/木村裕美訳 柳原孝敦
『キャラメル色のわたし』シャロン・M・ドレイパー&『ジュリアンはマーメイド』ジェシカ・ラブ/横山和江訳 横山和江
『あの本は読まれているか』ラーラ・プレスコット/吉澤康子訳 吉澤康子

どれも面白そうで興味をひかれましたが、とくに『白い病』、『白の闇』、
『蜜蜂』、『あの本は読まれているか』が気になりました。コロナ禍で、
カミュの『ペスト』やポーの「赤死病の仮面」等が改めて注目されている
世相を反映したような、今年らしいラインナップのような気がしました。
「はじめての海外文学スペシャル2020」の配信URLはこちら
ご興味のある方はぜひ^^

ハロウィン

今日はハロウィン。パンプキンパイを焼いた。
冷凍パイシートがなかったので生地から作る。
バターと粉が徐々に混ざり合うのが楽しい。

ハロウィンといえば、高校で留学したとき、
当時はまだ日本で仮装して祝うこともなく、
仮装をして盛大に盛り上がる楽しい行事と
聞いて楽しみにしていたら、当日はとくに
何もしなかったので「仮装しないの?」と
ホストシスターに訊ねたら「あぁ、あれは
キッズがするもので高校生はやらないよ」
と言われひどくガッカリした記憶がある。

ただ、私が1年間滞在した町(というか村)は
ずいぶんと田舎で家と家が相当離れていたので、
お菓子を求めて近所を移動するのは無理があり、
やむを得なかった部分もあったのかもしれない。

そしてハロウィンと聞くと思い出す悲しい記憶。
留学した4年後に、同じAFS生としてアメリカに
留学した男子高校生が、ハロウィンパーティの
訪問先を間違えて射殺される事件が起きたこと。
今でもハロウィンの時期になると思い出される。

留学先では仮装はできなかったものの、AFSが
近隣の留学生向けのイベントを開催してくれて
初めてジャック・オー・ランタンを作った。
カボチャの皮は固くて思った以上に苦戦したが
ようやく完成して達成感を味わったいい思い出。

追伸:私のパンプキンパイ史上一番じゃないか
というくらい美味しかった!レシピはこちら

 

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100冊読書project_77冊/100冊

runaway train

昨日、訳していたときにrunaway trainという単語が出てきて、
たしかそんな歌が…と思ったらメロディが自然とでてきて
気になったので口ずさみながら調べたらソウル・アサイラム
というオルタナティヴ・ロック・バンドの曲だった。

名前を聞いてもピンとこなかったが曲を聞いてみたら
そうそう、この曲!と。どこで知ったかわからないが
すごく好きな曲というのがときどきあって、ふだんは
忘れてしまっているのだけど、ふとした拍子に蘇る。

クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル
”Have You Ever Seen the Rain”もそんな一曲で、
バンド名を聞いてもピンとこないのだけれど
ときどき無性に聞きたくなる大好きな一曲。

どちらも好きな洋楽ベスト20 or 30(微妙?)に入るなぁ
と思いながら、他には…と考えてぱっと浮かんだのが、
ビートルズの”You've Got To Hide Your Love Away”、
バンド・エイドの”Do They Know It's Christmas?"、
アデル(ボブ・ディラン)の”Make You Feel My Love"、
イーグルスの”The Last Resort”、シンディ・ローパー
”True Colors”、ガンズ・アンド・ローゼズの”Patience”、
フィル・コリンズの”A Groovy Kind Of Love”、
ベット・ミドラー”The Rose”などなど。

最近はほとんど音楽を聞いていないので、まだまだ
たくさんある気がするもののとりあえず思いつくまま。
切ない曲調の歌ばかりだけれどどれもすごく好きな曲。

”Do They Know It's Christmas?"はここ数年、クリスマス
にかならず聞く曲。とくに”And in our world of plenty..."
から始まるボーイ・ジョージの甘い高音がすごくいい。
そういえば初めて買った洋楽のLPは、中学のとき買った
カルチャークラブの”Waking Up With The House On Fire”
で、それ以降どんどん洋楽を聞くようになったんだった。

オンライン勉強会1024

昨日はオンライン翻訳勉強会だった。
コロナの収束が見えないので今年度はオンラインに。
寒くなってきたしインフルも不安になってくる時期。
まだ冬も来ていないというのに早くも春が待ち遠しい。

勉強会のおかげで、自分の課題がいろいろと見えてくる。
昨年あたりから「せめてあと2人自分がいれば…」と思う
ことが増えてきたが、残念ながら1人しかいないので
手元の時間をいかに有効に使うかが大事になってくる。

ないものを嘆くのではなくあるものを最大限活用すること。
今年も残りあと約2ヶ月。粛々と課題をこなしていきたい。