少しずつ読み進めていた『エルヴィス・コステロ自伝』を昨晩読み終えた。
これだけ長いと、いつ読み終えるだろう…と楽しみ半分、不安半分だったが、
オーディブルで聴きながら読み進めたら、予想以上に早く進むことができた。
実はもともと原書で買ったものの、あまりの分厚さに「日本語訳で読もう」
と、訳書が出るのを楽しみに待ち購入したのだが、当然ながら訳書も長く、
まあ気長に読み進めよう…と思っていたところ、オーディブルの2カ月無料
キャンペーンを知り、耳で聞いた方が早いかも!と早速登録。
購入してまず驚いたのは、コステロ自身が朗読しているということ。
コステロ自ら、自伝を語ってくれるというなんとも贅沢なひととき。
さらに、コステロがところどころ声色をまねて話してくれるので、
臨場感あふれる語り口が楽しく、楽しく聴くことができた。
この人は根っからのショーマンなのだな、と改めて感じた。
とはいえ、久しぶりのヒヤリングに、英語だけ聞いたのでは取りこぼしが
あると不安を感じて、英語を聞きながら日本語を読む方法に変えたところ、
映画館で洋画を字幕で見るような感覚が心地よく、するすると進められた。
なにより日本語訳がみごとで、ストレスなく読み進められるだけでなく、
英語と照らし合わせても違和感を感じず、英語ネイティブと同じ
読書体験ができていると実感しながら読み進めることができた。
また、コステロがボブ・ディランと仲が良いことを知らなかったので、
随所にディランとのエピソードが語られていたのは思わぬ収穫だった。
歌だけでは伝わりきれない彼の魅力がぞんぶんに伝わってきただけでなく、
当事者しか語ることのできないロック史に触れられた至福の読書体験だった。