Life is like a garden

Perfect moments can be had, but not preserved, except in memory.

金髪について DAY7:バケットリスト

金髪にしたそもそものきっかけは 7、8年前に遡る。

高校時代の友人とふたりで飲みに行ったときのこと。

 

友達が「最近、バケットリストを書いてみたんだよね」と言った。

バケットリストとは「死ぬまでにやりたいことリスト」のことだ。

仲のいい友人に勧められ自分も書いてみようと思ったのだと言う。

 

友達いわく、勧められるまま自分も100個書こうと思ったものの、

いざ書き始めてみたところ100個書くのは意外に大変だったそう。

「30個くらいまでは割とすらすら出てくるんだよね。でもその先が

なかなか続かなくて。やってみると結構発見があって面白いよ」と。

 

それを聞いて、ふうん、じゃあ私もやってみようかなと思った。

時間のあるときに、真っ白な紙を前に、なにを書こうか考えた。

友達がアドバイスしてくれたのは、お金がないから…とか、

歳だから…といったことはいったん脇に置いて、できるだけ

自由にやってみたいことを思い浮かべるのがコツなのだそう。

 

バケットリストは聞いたことはあっても作ったことはなかった。

わたしが死ぬまでにやりたいこと、これからやってみたいこと…

 

そのとき、ふっと頭に浮かんだのが、「金髪にする」だった。

正直すごく驚いた。同時に、なんだか馬鹿々々しいと思った。

 

もっと割と誰もが共感するようなこと(世界旅行とか)や、

世の中の役に立つようなこと(ヘアドネーションとか)を

やってみたいのかと思ったら最初に受かんだのが「金髪」。

なぜ、よりによって…。でも…

 

これまでの自分の人生は、「割とだれもが共感するようなこと」や、

「世の中の役に立つようなこと」が正しいこと、すべきことだと考え、

そういった選択肢をいつも優先してきたんじゃないか、とふと思った。

 

誰ひとり共感しないかもしれないしなんの役にも立たないようなこと。

でも、自分がわくわくするためだけにやってみたい、面白そうなこと。

そんなことを、何でもできるなら本当はやってみたいのかもしれない。

 

そうして、えいやと挑戦した今年の夏。

反響は思いのほか良く、家族にも好評で意外と似合うことにびっくりした。

さんざん逡巡したが、勇気を出して思いきってやってみて本当に良かった。

 

金髪から黒髪に戻すときは名残惜しく、もっと続けたかった。

諸事情で続けることが難しく、あえなく1週間で終了したが、

残念がっていたら娘が「またやればいいじゃん」と言ってくれた。

それを聞いてはっとした。一生に一度と思って挑戦したけど、

何度やってもいいんだ、そう思ったらふっと心が軽くなった。

 

ちなみに肝心のバケットリストは、1つ目が衝撃的すぎて

いったん書くのをやめてしまい、未だ完成しないでいる。