Life is like a garden

Perfect moments can be had, but not preserved, except in memory.

ダイニングテーブル

たまたま目にしたこちらの記事をみて、祖父のダイニングテーブルを
リフォームしたときのことを思い出す。

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そのテーブルは、祖父母が一軒家から終の棲家となるマンションに
引っ越す際に、父が祖父母(自分の両親)にプレゼントしたもので、
マンションのオープンルームを見に行ったときに設置されていたものを
祖父母が気に入り、同じテーブルを父が引っ越し祝いに贈ったそう。

引っ越し後、数年で祖母が亡くなり、ダイニングテーブルは長いあいだ
祖父がひとりで使用していた。私は大学卒業後、結婚する直前まで、
祖父の家に同居させてもらっており、私が住み始めたときには、
すでに祖父の定位置の場所だけテーブルの表面がすりきれていた。
(祖父は長年自炊をしていて、食べやすく切った肉や野菜を
レンジで調理した後、熱々の耐熱容器をテーブルに載せていた。)

結婚後、子供ができて小さなアパートからマンションに引っ越したとき、
しばらくはこたつテーブルをダイニングテーブル代わりに使っていたが、
上の子が歩き出すようになって、食事を並べたまま、下の子の世話を
するのが大変になってきたとき、ふと祖父の家のテーブルを思い出す。
当時、祖父はすでに他界していたが、家はそのままになっていた。
父に相談して祖父が長年使っていたテーブルを譲り受けることに。

しばらくは古びたまま使っていたが、上の子が小6のときに、
家庭訪問に来た先生が座った椅子がぎしぎしとやけに音を立てて、
普段は気にしていなかったが、もう寿命なのでは…と思うように。
とはいえ、思い出がつまっているので捨てるにはしのびなく、また、
4脚の椅子がすべてテーブルの下にきれいに収まるデザインも素敵で、
どうしようか…と思っていたら、製造元の天童木工さんのサイトに、
30年以上使用した思い出の椅子をリフォームして使用されている方の
エピソードが載っており、祖父のダイニングテーブルも同じくらいの
年月が経っていたため、相談したところリフォームできることに。

そのときに祖父の定位置の擦り切れた部分を思い出として残せないか
訊いたところ、快諾してくださったので、跡を残すようお願いした。

リフォームから返ってきたダイニングテーブルは、椅子の座面も張り替え、
すべてが新品のようで、でも祖父の定位置の傷はきちんと残されていて、
さわるとすべすべでも、そこに思い出が閉じ込められていて嬉しかった。
いまでもふと目にすると、テーブルの跡とともに祖父の思い出が蘇る。

じつはダイニングルームを私の仕事部屋として使うようになってから、
リビングで食事をするようになったため、今はダイニングテーブルで
食事をしておらず、もっぱら私の仕事場用テーブルとなっているが、
子供たちも時おり座ったりしてちょっとした憩いの場になっている。

テーブル全体のデザインはこんなかんじ↓

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