ふだんTVドラマは朝ドラ以外ほとんど見ないが、
上の娘が「ぜひ見てほしい」というので、
見始めた『silent』に早くもはまり始めている。
ストーリーもさることながら、映像がきれいで
娘いわく「映画のよう」。冒頭の回想シーンと
現在とが交錯する流れや、知らなかった過去が
徐々に明らかになって現在と繋がっていくなど、
ワンシーンごと丁寧に作られていると感じる。
朝ドラでは『カムカムエヴリバディ』のるい編が
とくに好きだったが、それに似た切なさと映像美
が感じられ、るいとジョーの物語のときのように、
祈るような気持ちで主人公たちの行く末を見守る。
推しの影響で数年前から手話を覚え始めた上の娘の
解説もまた良く、たとえば、このシーンの手話と
このシーンの手話は動作が同じだけど、一方が、
「大丈夫?」でもう一方が「落ち着いた?」と、
訳し分けているのだとか、紬の前では想くんは
ゆっくりと手話を話している、とか、ひとりで
見ていたら気づかない点を説明してくれるので、
よりいっそうストーリーを楽しむことができる。
まったくの余談だが、主演の目黒蓮を知ったのは、
Snow Manのファンクラブに入っていた下の娘が、
中学のときにライブ会場にグッズを買いに行くのに、
普段は付き添ってくれるお姉ちゃんが行けないから、と
さいたまスーパーアリーナまで付き添ったときのこと。
炎天下のなか、延々と何時間も並んで、その間、
読書はずいぶんとはかどったものの、この列で、
Snow Manに一番興味がないのは私だろうな…と
あまりの暑さに朦朧としながら思っていたときに、
「目黒蓮のうちわ完売です!」という声が聞こえ、
一番人気なんだなと思ったのが3年前の夏のこと。